〇ハミルトンでのカウンセリング提供のお知らせ 初めまして。私は横山克貴といいます。 私は心理に関わる実践・研究をしているもので、現在ニュージーランド・ハミルトンに滞在しています。この度は、もし希望の方がいれば、カウンセリングの場を提供することはできないかと考え、縁あってこのような告知をさせていただきました。 ・私が何者かについて 私は、日本の関東圏で生まれ育ちました。性別は男で、年はそろそろ30に手が届きそうといったところです。高校・大学と進学した後、そのまま心理学の勉強を続け、現在は日本の東京大学大学院 教育学研究科の博士課程という所に所属し、特に「臨床心理学」と呼ばれるものについて学んでいます。これは、いわゆるカウンセリングなどの心理援助の実践に関する学問で、そうした心理的な援助実践の仕方を学び、それを研究するということを行ってきました。また、日本では「臨床心理士」という資格を取得し、所属大学に附属している心理教育相談室という、心理的な相談活動を行う場所でカウンセリング実践を数年間行ってきました。 そして、今年の4月からは、ニュージーランドでカウンセリングを学ぶために、このハミルトンに一時的に滞在しています。 ・今回のカウンセリング相談について 私は、カウンセリング、つまり、人の悩み事や相談事を聞き、そのことについて一緒に考えていく実践を学び、また研究を行っています。そして、そのカウンセリングの実践や研究に、日本を離れている今も、何らかの形で携わっていきたいと、今回このような活動を行うことを考えました。 もしこの機会に話をしてみたいという方がいれば、これまでの学び・経験から、何か一緒に話し・考えることができるのではないかという思いがあります。また、私自身が、そうした実践に携わることを通して、カウンセリングについてより深く学び、研究する活動を続けていきたいという思いもあります。 ・カウンセリングの形式について 今回のカウンセリングでは、私自身の学びや研究のために、面接の様子の録音・録画などについて、ご協力をお願いさせていただくことを考えています。これは、より良いカウンセリングを提供できるようになるための私自身の振り返りのために利用させていただきたいという思いと、何かカウンセリングについての研究を進めることができるのではないかという考えがあるためです。 ただし、実際に面接の録音・録画をするかは、ご相談に来た方が選ぶことができます。また、一度承諾した後で「やっぱり…」と撤回することも可能です。その際は、その時点でデータを破棄することができます。もちろんご協力いただければありがたいですが、相談される方が安心してカウンセリングに臨めることが第一だと考えています。 ・さいごに 何か話をしてみたいということがあったとき、しばしば現実の人間関係の中では、話しづらいということもあると思います。そんなとき、カウンセリングというのは、とることのできる選択肢の一つなのではないかなと思います。個人的には、まず来られた方が安心して話をできることが大事だと思っています。そして、今何が起きているのか、それは自分にとってどういうことなのか、何か好ましい方向に向かう見方や考えはないだろうか、いった気付きや可能性を会話を通して探索していければと思っています。 […]
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ワークショップ「ニュージーランド・異国で考える学校における子ども支え方」を終えて
ワークショップ「ニュージーランド・異国で考える学校における子ども支え方」とは このワークショップは、ニュージーランドに来て、ニュージーランドの小学校と高校を訪問したり、実際に子どもに関わっている職業人を招いてその実践について語ってもらうというものです。 本ワークショップの特徴は次の通りです。 ニュージーランドは南半球にあるため、日本の夏休みの期間でも、授業が行われています。北半球の学校は夏休みに入っているため、日本の夏休みに訪問しても生徒が学校にいません。 実際の学校を訪問し、学校の様子を肌身で感じることができます。 実際に学校に関わってきた人びとを招いての講話。 書籍で紹介されている学校現場の見学「いじめ・暴力に向き合う学校づくり」。 英語および日本語教育、そして翻訳を専門としている通訳者(わかりやすいです)。 見聞きしたことを振り返り、深め、そして将来を考えていくための、日本語でのディスカッション。 そして、このワークショップを支えるコンセプトは次の言葉に代表されるのではないかと思います。 「私が勧めたいのは、異なった社会の異なった慣習の輸入ではなく、異なった社会の光に照らして、私たち自身の社会で生まれつつある慣習について考えるということです」 「レヴィ=ストロース講義」 2005年 136頁 このワークショップは今回が初めてでした。そのため、いろいろと振り返ることがありましたので、参加者のフィードバックも参考にしながら、文字にしてみたいと思います。 実際の学校を見学すること 「学校の見学が大変に記憶に残っています。そこで働く人たちや、生徒たち、さらに全体の雰囲気を感じられたことが大きかったです。このおかげで、日本に帰ってからも、自分が良いなと思ったことを、あまり既存のセオリーや規範にとらわれずに実践していきたいと考えられるようになりました。こう感じられたのは、実際に機能している現場を見られたことが一番大きいと思います。」 「そこで生活する人々の様子に直接触れることはとても意味があったと思います。個々の取り組みがどのような文化的背景のなかで成立しているのかということを、実体験を通じて少しでも感じ取ることができました。」 学校という箱物を見ることによって、学校そのものを見ることにはつながりません。はやり実際に機能している現場を見る必要があるのです。そのためにも、実際に授業がおこなわれ、先生が生徒とどのように関わっているのかということ、生徒がどのようなあり方でそこにいるのかと言うことを見ることは大きな意味があることが確認できたと思いました。 […]