narrative

26 June 2018
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「エルマリー&ポール基金」レポート(西村有美香)

26 June 2018, Comments: 0

ニュージーランドで感じ、学ぶナラティヴ・セラピーワークショップ2018 「エルマリー&ポール基金」レポート 「講師陣の言ってることは“同じ”だし、Kouさんのやってることは“普通”」 西村有美香   NZ最終日、自主勉強会でのこと。私はKouさんのロールプレイを見た後「普通過ぎてなんとも思わない」といい、周りの人を驚かせた。と同時にみなさんがとても興味を示してくれて質問責めにあい(笑)、“普通”をうまく言語化できないもどかしさを覚えた。そのため、ここではこの“普通”という感覚について考えていきたい。   この“普通”を考えるにあたって、私が辿ってきた道を簡単に振り返かえるところからはじめたい。私は元々、人間の“考え”に興味があった。どうやって人の“考え”は出来上がるんだろう?を学びたくて心理学部に入り、どうやら人との関係性とか社会・文化とかが影響しているみたいだと発見した。その発見をもとに、システムズ・アプローチやナラティヴ・セラピーを学びに大学院へ入学した。 入学先にいた指導教員は自分の知識を惜しみなく提供してくれた。しかし、当時はナラティヴ・セラピーよりもシステムズ・アプローチに興味があったため、ナラティヴ・セラピーは話に聞く程度だった。様々な知識の波に溺れながら過ごしていたM2の秋、指導教員からこのワークショップの話を聞いた。「NZ楽しいよ。ワイカト大学にはラグビー場があってね…」なんて思い出話を聞きつつ「じゃあラグビー場とキウイを見に行くか」くらいの安易な思いでNZに行くことを決意した。   奨学生として参加した初日、まずエルマリーのロールプレイを見る機会があった。そのロールプレイを見たとたん、私の断片的な知識が一気につながり「ナラティヴ・セラピーってこうやるんだ!」と雲が開けたような感覚を持った。その状態で5日間のプログラムを受け、ナラティヴへの理解が深まると同時に沢山の疑問も出てきた。例えば、“問題が問題である”“外在化する会話”を“理解”出来ると「Th.がCl.に与える影響についてはどのように説明してくれるんだろう…」と思い質問。すると“脱中心化”“影響相対化質問法(の論文)”等という言葉をもらったり、あるいは「どうして“招き入れる”にこだわるんだろう」「どうしてフーコーがこんなにも面白く感じるんだろう」「ディスコースが目に見える可能性についてもっと聞きたいな」etc…。ありとあらゆる「どうして?」が出現して混乱状態になり…でもブレイクタイムでお茶とお菓子を食べながら世間話をしているとちょっとそれが収まって…また講義を聞くと分からなくなり…そんなことの繰り返しだった。そうやって過ごした日々を5日目の終わりに振り返ってみると「コンテンツは違えど結局“同じ”こと言ってたんだな」と感じた。   そして最終日、Kouさんのロールプレイをみて“普通”…と同時に“大学院2年間の総集編みたいだな”とも思った。“総集編”を念頭に院生時代を振り返ってみると、指導教員はいつでも「Cl.さんに教えてもらうんだよ」「Cl.さんに悪いところはない」「Cl.さんのがんばっている所を見つける」と言っていた。私が「この人が悪い!」「このひとは〇〇という人なんだ」と言っているとすかさず「こういう事情があるのかも」「△△できる能力があるんだね」と言ってきた。(それこそ「(怪訝そうに)え~?なんでそんな風に考えるんですか?」等言っても理由を全て教えてくれた。)また、セラピーが上手くいってない原因はTh.にあると言われ“でもどうしろっていうの…”と悩んでいた時、Cl.にもTh.にも原因を求めずにアドバイスをくれ「それならCl.さんと一緒に出来そうだ」と思えたのを覚えている。   以上の指導教員の発言はすべてナラティヴを教えるという文脈ではない。それこそシステムだったりSFAだったり様々であった。ナラティヴを中心に勉強したわけではないのにナラティヴのワークショップを受けて“総集編”と思ったのは、これらの発言全てがナラティヴの姿勢とリンクしているからだと思う。技法云々以前に、そのような姿勢を学んで少々ながらも実践してきたためにKouさんのロールプレイを“普通”と思ったし、講師陣の話も“同じ”だと感じたのだろう。そしてこの姿勢を体感することこそ、わざわざNZでワークショップを受ける意義なのかもしれないと他の参加者の感想を聞いていて思った。   この“普通”という感覚は、年の近い心理士にも驚かれた。もしかしたら、心理士として初期の段階でこの感覚を持つ人はまだとても少ないのかもしれない。今このような感覚を持ったことが今後どのように影響するかはわからない。ナラティヴ以外にも勉強したいし、ナラティヴを懐疑的に検証していきたい気持ちもある。どのような化学反応が起こるのか自分自身も楽しみにしながら、今後も自己研鑽していきたいと思う。   (今回、2年間学んできたことがわずか1週間で“実感を伴った理解”になり、同時に新しいことも得られて、全体的にナラティヴに対する理解が促進されたような感じがした。何故1週間でそこまでの変化があったのか…ワークショップ事体の要因はまた今度気が向いたら考えることにします。)


10 November 2017
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マイケル・ウィリアムズ講演会

10 November 2017, Comments: 0

マイケル・ウィリアムズ講演会 いじめ・対立を修復するスクールカウンセリング いじめの加害者を含む6人の生徒たちが、いじめ解決に暗躍する―― クラスの関係を修復し、いじめをなくすために、ニュージーランドやアメリカで実際に使われている方法です。 “教室を安心できる学び場に変えるには、どうしたら良いのだろうか” 教師に導かれながら、生徒たちはその方法を一緒になって考えます。 他者との新しい関係の持ち方を学ぶことで、対立とは異なる物語が教室に流れはじめます。何が行われているのか、何が起こっているのか、もっと知りたいと思いませんか? 講演では、ナラティヴ・セラピーに基づく考え方と、教育現場への応用についても取り上げたいと思います。 ※本講演は全て通訳(バーナード紫)がつきます。 日時:2018年1月21日(日)13:00~17:00(12:30開場/受付開始) 会場:東京家政大学板橋キャンパス三木ホール (JR十条駅より徒歩10分/都営三田線新板橋駅より徒歩15分) 参加費:無料(定員200名) 申込方法:下記のページにて、必要事項をご記入の上、お申し込みください。定員に達し次第、申し込みは締め切らせていただきます。申し込み後にキャンセルされる方は下記の「備考」欄よりお知らせください。 URL: https://goo.gl/forms/Oi257NtDRj7gUjoy1 マイケル・ウィリアムズ略歴: 現在、ニュージーランドエッジウォーターカレッジ学生支援カウンセリング長。修士(教育学)。秘密いじめ対策隊をはじめとするいじめへの取り組みにより、ニュージーランド・ヘラルド紙が選ぶ2012年年間最優秀ニュージーランド人にノミネートされた。カリフォルニア州立大学サンバナディーノ校のジョン・ウィンズレイド博士との共著 “Safe and Peaceful Schools: Addressing Conflict […]


25 August 2017
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ワークショップ「ニュージーランド・異国で考える学校における子ども支え方」を終えて

25 August 2017, Comments: 0

ワークショップ「ニュージーランド・異国で考える学校における子ども支え方」とは このワークショップは、ニュージーランドに来て、ニュージーランドの小学校と高校を訪問したり、実際に子どもに関わっている職業人を招いてその実践について語ってもらうというものです。 本ワークショップの特徴は次の通りです。 ニュージーランドは南半球にあるため、日本の夏休みの期間でも、授業が行われています。北半球の学校は夏休みに入っているため、日本の夏休みに訪問しても生徒が学校にいません。 実際の学校を訪問し、学校の様子を肌身で感じることができます。 実際に学校に関わってきた人びとを招いての講話。 書籍で紹介されている学校現場の見学「いじめ・暴力に向き合う学校づくり」。 英語および日本語教育、そして翻訳を専門としている通訳者(わかりやすいです)。 見聞きしたことを振り返り、深め、そして将来を考えていくための、日本語でのディスカッション。 そして、このワークショップを支えるコンセプトは次の言葉に代表されるのではないかと思います。 「私が勧めたいのは、異なった社会の異なった慣習の輸入ではなく、異なった社会の光に照らして、私たち自身の社会で生まれつつある慣習について考えるということです」 「レヴィ=ストロース講義」 2005年 136頁 このワークショップは今回が初めてでした。そのため、いろいろと振り返ることがありましたので、参加者のフィードバックも参考にしながら、文字にしてみたいと思います。   実際の学校を見学すること 「学校の見学が大変に記憶に残っています。そこで働く人たちや、生徒たち、さらに全体の雰囲気を感じられたことが大きかったです。このおかげで、日本に帰ってからも、自分が良いなと思ったことを、あまり既存のセオリーや規範にとらわれずに実践していきたいと考えられるようになりました。こう感じられたのは、実際に機能している現場を見られたことが一番大きいと思います。」 「そこで生活する人々の様子に直接触れることはとても意味があったと思います。個々の取り組みがどのような文化的背景のなかで成立しているのかということを、実体験を通じて少しでも感じ取ることができました。」 学校という箱物を見ることによって、学校そのものを見ることにはつながりません。はやり実際に機能している現場を見る必要があるのです。そのためにも、実際に授業がおこなわれ、先生が生徒とどのように関わっているのかということ、生徒がどのようなあり方でそこにいるのかと言うことを見ることは大きな意味があることが確認できたと思いました。   学校全体で歓迎してくれたこと 「二つの学校で受けた歓迎の儀式、学校に感じた生徒の安心感や誇りのようなもの、“waka”の精神などいくつもあり、なぜか「ジーン」と涙しそうなシーンも実は度々ありました。」 「正式な歓迎の儀式を受けさせていただい事に深い感謝と感動を覚えました。高校生たちの振る舞いには誇りや喜びのようなものが感じられ、もっともっと歌やダンス(と称してようのでしょうか)を観ていたいと感じました。」 […]


16 March 2017
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ワークショップ 「異国(ニュージーランド)で考える 学校における子どもの支え方」

16 March 2017, Comments: 0

ワークショップ 「異国(ニュージーランド)で考える学校における子どもの支え方」   〈通訳および日本語でのディスカッション!〉   〈ワークショップのパンフレット(PDF)の ダウンロードはこちらからNZ School August 2017!〉   ニュージーランドの学校を訪問し、地元の支援職からの話を聞くことによって、日本の学校や子どもたちを取り巻く環境を外から眺め、子どもたちを支える方法を一緒に再考してみませんか?   【本ワークショップの特長】  ニュージーランドは南半球にあるため、日本の夏休みの期間でも、授業が行われています。北半球の学校は夏休みに入っているため、日本の夏休みに訪問しても生徒が学校にいません。 実際の学校を訪問し、学校の様子を肌身で感じることができます。 実際に学校に関わってきた人びとを招いての講話。 書籍で紹介されている学校現場の見学「いじめ・暴力に向き合う学校づくり」。 英語および日本語教育、そして翻訳を専門としている通訳者(わかりやすいです)。 見聞きしたことを振り返り、深め、そして将来を考えていくための、日本語でのディスカッション。   【ワークショップの基本情報】 場所: ニュージーランド(北島)ハミルトン市 […]


11 May 2016
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Narrative Therapy Workshop for Japanese in NZ (Update 2)

11 May 2016, Comments: 0

ナラティヴ・セラピー発祥の地 ニュージーランドで感じ、学ぶ ナラティヴ・セラピー ワークショップ   最小催行人数に達しましたので、予定通り開催することとなりました。みなさまの申し込み誠にありがとうございます。ニュージーランドので講師を務めるカウンセラーたちも皆、たいへん楽しみにしているところです。 今後、定員に達し次第、募集を打ち切らせていただきます。   通訳および日本語での解説付き! 参加申込用紙のダウンロードはこちらから 場所: ニュージーランド(北島)ハミルトン市 期間: 8月15日(月)から8月19日(金)(5日間のワークショップ) 費用: ワークショップ参加費 ¥96,000(税込) (なお、渡航費用、宿泊費、食費は含まれません。希望者には別途手配いたします) 募集人数: 16名(最小催行人数8名) 対 象: 対人援助職についており、ナラティヴ・セラピーのことを学ぼうとしたことがある方、興味がある方 (本ワークショップにおいて、ナラティヴ・セラピーの学習レベルは問いませんが、ワークショップはまったくの初心者に合わせた内容ではありませんので、以 下にあげた参考図書を事前に読まれておくことをおすすめします) 詳細はこちらから


5 May 2016
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Narrative Therapy Workshop for Japanese in NZ (Update 1)

5 May 2016, Comments: 0

ナラティヴ・セラピー発祥の地ニュージーランドで感じ、学ぶ ナラティヴ・セラピー・ワークショップ 通訳および日本語での解説付き! 参加申込用紙のダウンロードはこちらから 場所: ニュージーランド(北島)ハミルトン市 期間: 8月15日(月)から8月19日(金)(5日間のワークショップ) 費用: ワークショップ参加費 ¥96,000(税込) (なお、渡航費用、宿泊費、食費は含まれません。希望者には別途手配いたします) 募集人数: 16名(最小催行人数8名) 対象: 対人援助職についており、ナラティヴ・セラピーのことを学ぼうとしたことがある方、興味がある方 (本ワークショップにおいて、ナラティヴ・セラピーの学習レベルは問いませんが、ワークショップはまったくの初心者に合わせた内容ではありませんので、以下にあげた参考図書を事前に読まれておくことをおすすめします) 詳細はこちらから ワークショップを担当する講師との調整 今、順次、ワークショップを担当してくれる講師と打ち合わせをしていますが、今日依頼するすべての講師との第一回目の調整が一通り終わりました。 今回依頼した講師は、ワイカト大学の大学院で教えているポールとエルマリー、ジェニー、ドナルド、そして、ゲイルです。 講師の選択は、次のような意図があります。 まず、長年大学院という場で、公式に教えている講師陣に、最初のナラティヴ・セラピーの導入をしてもらうということ。このことによって、参加者にある程度、正式なナラティヴ・セラピーのイントロダクションを受けたと感じてもらえると思います。(ポールとエルマリーの担当) そのある程度フォーマルで、型にはまった導入の後には、実際に実践をしているカウンセラーから、ナラティヴを支える理論について、語ってもらいます。この中には、すぐにピンとくるような種類のものではなく、後でじっくり考えながら、自分のものとしてくようなものも含まれると思います。しかし、実際に語られた言葉には、その場の印象、雰囲気、音の響きを持って、参加者の身体で感じ取られます。その身体感覚は、ナラティヴのテクストを読むときに蘇る可能性があるのではないかと思うのです。(ジェニーの担当) そして、別のナラティヴ・実践家からは、ナラティヴ・セラピーを、どのように人の新しいアイデンティティに活用できるのか、つまりは、どのようにオルタナティヴなストーリーが生まれるためには、どのように関わったらいいのだろうかといいうことを語ってもらいたいと思っています。(ドナルドの担当) ただ、ドナルドは別のトピックで面白そうなものがありますので、調整の途中で変わるかもしれません。 […]