Charity Film Screening in Hamilton
「小さき声のカノン 〜選択する人々〜」
(2016年最新作・音声日本語・字幕英語)
上映日:7 April 2016
時間:19:00
場所:Hamilton, At University of Waikato , Room S.1.04
入場料:コハ・ドネーション (ドーションは、本映画を上映するためにかかる費用に当てられます。また残りは、被爆している子どもたちに「保養プログラム」を提供しているNGO団体「チェルノブイリへのかけはし」に寄付いたします)
予約の必要はありません
イントロダクション
はじめはみんな、
泣き虫なフツーのお母さんだった。
『六ヶ所村ラプソディー』『ミツバチの羽音と地球の回転』の
鎌仲ひとみ監督最新作!
福島、そしてチェルノブイリ後のベラルーシ。
お母さんたちは、“希望”を選択した。
東京電力福島原発事故から4年。事故による影響は安全である・危険であるといった議論からこぼれ落ちる声が存在している。
それは不安な気持ちを抱えたお母さんたちの声だ。
かつてチェルノブイリ原発事故を経験したベラルーシでは、子どもたちに何が起きたのか。お母さんたちはどうやって子どもを守ろうとしたのか?
福島とチェルノブイリとの時間差は25年、今なおその影響が続いていることは、実は知られていない。日本のお母さんたちと同様、不安を抱いたお母さんたちが大きな声に流されることなく、直感にしたがって子どもたちを守る道を探し続けている。
事故の衝撃に立ちすくみ、ただ困惑している時期は過ぎた。
希望を具体的につくり出す新しいステージに今、私たちは立っている。迷いながらも日本のお母さんたちが自分たちの意志で動き始めた。そんなお母さんたちの小さな声が、国境を越えて響き始める。
鎌仲ひとみ監督からのメッセージ
母なるものへの希望
3.11の震災によってひき起こされた原発事故の衝撃は、凄まじいものでした。
そしてその影響は、時と共に薄れていくのではなく、この三年間、私のなかでより深く、大きなものとなっていきました。
映画監督として“核をめぐる三部作”(『ヒバクシャ』『六ヶ所村ラプソディー』『ミツバチの羽音と地球の回転』)を作り続けてきた私の願いは、「子どもたちを被ばくから守りたい」というものでした。東京電力福島第一原発事故以降、この言葉は非常な頻度で使われ、手あかがつき、陳腐化してしまったかもしれません。しかし私の中では、まったく古びることなく、未だに達成できない大きな目標として存在しています。なぜなら、今も事故前よりはるかに多く無用の被ばくを受け続けて、何も対策を施されていないこんなにも多くの子どもたちが、日常を生きることとなってしまったからです。
『ヒバクシャ』で描いた汚染地に暮らす子どもが、今、目の前にいる。
『六ヶ所村ラプソディー』で描いた原子力産業の矛盾が噴出してきた。
『ミツバチの羽音と地球の回転』で描いた原発のその先へ向かうまなざしと方法が、原発再稼働で塞がれようとしている。
そんな今、この三本の先に、今回の『小さき声のカノン』をどうしても作らなくてはならない、と私を突き動かしたもの。それは「子どもたちを被ばくから守ることができる」ことを伝えたい、という抜き差しならない思いです。
混沌と矛盾に満ちた現実に一本の糸を通す、それがドキュメンタリー映画だとしたら、今回の『小さき声のカノン』はまさしくそのような作業をした、という手応えがあります。
被ばくや汚染を認めたくない、差別されたくない人々の心理が利用され、当事者たちが自ら安全を主張する。東電も政府も責任から逃れ続ける。よじれた現実のただ中で子どもたちを心底守ろうとする母なるものの存在に私は未来をかけたい。
原発事故後の世界を生きる母たちのしなやかさ、強さ、その揺らぎや弱さまで含めて、映画から感じていただきたいと願っています。
予告編
Little Voices from Fukushima Trailer from ぶんぶんフィルムズ on Vimeo.
映画ウェブサイト
http://kamanaka.com/canon/
NGO “チェルノブイリへのかけはし” への募金振込先
Account Name: Diversity Counselling New Zealand
Number: 12-3454-0069188-01
Please put “Little Voices” in details (送金の際には明細に”Little Voices”と記入してください)
『小さき声のカノン』海外でも自主上映中!! | | 鎌仲ひとみ 公式ウェブサイト | 映画監督、ドキュメンタリー作家
[…] 【ニュージーランド】2016年4月7日(木) ワイカト大学(ニュージーランド・ハミルトン)http://dcnz.net/2016/03/1160/ […]