第14回日本語セミナー「日本って『しんどい国』なんだろうか?」振り返り

10 April 2018
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「日本って『しんどい国』なんだろうか?」の講師を務めてくれた日本の臨床心理士の大串綾さんがその振り返りを寄せてくれましたので、投稿します。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

DCNZ(ダイバーシティカウンセリングニュージーランド)主催セミナー
「日本って『しんどい国』なんだろうか?」
を無事終了しました。

I have just done a presentation about ‘The Difference Between NZ and Japan’ for Japanese residents!

ニュージーランドのハミルトンで生活しだして間もない自分から見た日新(ニッシンではなく日本とニュージーランド)の違いをお話ししました。
ほんの少し、臨床心理士の視点もふりかけつつ。

私としては、今の自分だからこそ感じられたことを言葉にして伝えられたことの満足がまずあり、
さらにそこに共感や反応が返ってきて、

ディスカッションした内容が面白かったです。

長いですが、
日本人在住者さん方とのディスカッション概要を載せます。

ーーー「日本って『しんどい国』なんだろうか?」
ディスカッションーーー

〇背景
人口:日本、特に大都市は人口が多く、混みあっている。NZ、特にハミルトンは人口が少
ない。
マルチ文化かどうか:日本には日本人以外が少なく、良くも悪くも外国人は特別扱いされる
(料理をサービスされる、温泉で歓迎される、温泉に入ると人がまわりからいなくなる)

〇さまざまなジャンルについての特徴
教育
規格外の子どもは、日本では発達障害と診断されたり、いじめられたりする。NZでは規格
外の子どもがいすぎて、先生も対処に慣れていたり、問題視されない。

小学2 3年生時に日本の教育を受けさせると、九九を覚えたことで算数の力が上がった。親
の送り迎えではなく、集団登下校することも、子ども自身おもしろかったよう。

医療
NZは医療費は無料。しかし、医療システム上、通常はGP(かかりつけ医)にしか受診でき
ず、専門医を選んで受診することが難しい。高齢になると、NZの医療には不安を覚えて日
本に帰国する人も。
一方で、日本のDrは高慢な態度。

接客
日本では理不尽なお客さんにも謝らないといけない、対応して改善しようとしがち。努力が
美徳。
NZではもっと対等。クレームを言っても、自分に責任がない場合は謝らない。謝るときは
自分に落ち度があって改善できるとき。(注文したものが入っていない→積んでなかったか
ら。電話しても今日は事務所休みだよ。)

ダンス
ハカ:感情表現重視
よさこい:衣装や化粧を統一して、動きもぴったり揃っていることを重視。

移民
NZでも、移民が地元の人の仕事をとっているという意識や不満は耳にする。
移民一世は、高い教育を受けていてスキルがあっても、タクシー運転手などの低い給料で生活しているということが多い。

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〇まとめ

NZの特徴

豊富な多様性
→個人のそれぞれのやり方を尊重
→完成度が低い(工事後の取っ手のない扉、注文したものがこない、時間を守れない、書類
の甘さ、病院で情報連携がされていない)
→期待値の低さ(遅れても届いたならよかったね)
→高い質を求めるプレッシャーは少ない

日本の特徴

多様性のなさ
→価値観が共有されていて、家庭や学校で望ましい行動をとる訓練を受けている
→完成度が高い →期待度も高い
→強いプレッシャーがかかりやすい。
まっすぐに突き進む力が強い
=歯止めがかからない
(1人が先導すると周囲がNoと言いにくく、極端な意思決定をして
しまう)

物事の完成度の高さと、働き手へのプレッシャーが比例するので、その人にとって、バランスがいい社会がいい社会なのかもしれない。

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私としては、
今後もっと外国人や移民が増えて、
ルールや考え方が多様になることで
日本がもっとバランスの良い社会になるんじゃないかなと期待しています。

それは今日本で暮らす私たち自身へのメリットだと思います。

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