ダイバーシティ・カウンセリング・ニュージーランド主催
「震災被災地におけるこころのケア」
東北大震災発生後2ヶ月してからおよそ2年間、宮城県で緊急派遣カウンセラーとして勤務したときの様子を、臨床心理士の視点からお伝えします。これまでのことを知り、これから何ができるのかについて一緒に考えていきましょう。
尚、講話は日本語でおこないます。英語への同時通訳のサービスは予定しておりませんので、ご了解ください。(The seminar will be offered in Japanese only)
発表者:
国重浩一 (Kou Kunishige)
日本臨床心理士、 ニュージーランドカウンセラー協会員(NZAC)
Diversity Counselling New Zealand マネージャー 兼 スーパーパイザー、カウンセラー
場所:
Waikato Migrant Resource Centre
(Boundary Road, Hamilton | www.wmrc.org.nz)
日時:
Sunday, 6th April 2014, 10amスタート12pmまで (受付開始9時半)
参加費:
ドネーション
その他:
☆ センターの駐車場をご利用頂けます。
☆ 座席数が限られておりますため、予約制とさせて頂きます。次の連絡先に参加者代表名と人数をお伝えください。
(021 0262 5587 or kaoru.tsukigi@dcnz.net)
☆ 4月6日早朝、夏時間から冬時間に変わります。時間にはお気をつけください。
電子書籍のご案内
『震災被災地で心理援助職に何ができるのか?』(国重 浩一 編著、持留 健吾・西嶋 雅樹・星 美保 著)
※ NPO法人ratik(http://ratik.org)にて購入することができます。
私たちの時代・文化において、惨事ののちに「心のケアが求められる」という「言葉」が繰り返されるのが常になりました。しかし、私たちの多くは「心のケア」と称して「現地」で何が求められ、何が実践されているのか具体的に知らないのではないでしょうか。「現地に入る前からすでに想像できてしまうものがある」と国重さんは言います。さらに、社会構成主義を土台とするナラティヴ・アプローチの観点から、「外部」で一般化され、形づくられしまう、こうした言説の危険性についても注意が促されます。
本書は、1カウンセラーの実践の記録にとどまらず、派遣先の学校関係者への事後アンケート、共に活動した地域内外のカウンセラーによる寄稿を加え、多声性の中で「現地」の有様や、人びとに向き合うべき姿勢・態度が丹念に考察されます。
「惨事」に際し、私たちがとった行動や、そこでの対話から導き出された言葉は「人類にとっての遺産」とも言えるでしょう。日に日に震災についての社会的な記憶が薄れていくことに抗して、この書籍を発刊できることに胸を張りたいと思います。〔ratik・木村 健〕※ratikのホームページより掲載
書名:震災被災地で心理援助職に何ができるのか?
著者:国重 浩一 編著
持留 健吾
西嶋 雅樹
星 美保 著
発行年月:2014年3月6日
発行者:特定非営利活動法人ratik
ISBN:978-4-907438-03-6
電子書籍ファイル形式:EPUB・リフロー
ファイル容量:3.2MB
文字数:約250,000字
販売価格:3,000円(消費税込)
目次
序章
第一章 私たちが想像できることと、その影響
第二章 人びとの体験の形作られ方
第三章 専門家によってつくられ、維持されるもの
第四章 「心のケア」に留まらないこと
第五章 心理援助職の可能性
第六章 筆者の臨床活動
第七章 現場からの声
第八章 カウンセラーたちの声
「被災地での活動から見えてくるもの」持留健吾
「東日本大震災の被災地での活動より」西嶋雅樹
「現地で起こっていたこと」星美保
第九章 これからの支援と、もし万が一がまた起こったとき
〈あとがき〉